スマホカメラの画質がドンドンよくなってきて、もう一眼とかのカメラっていらないよね!?という風潮も生まれつつあります。
実際、コンパクトデジカメの市場はすでに(ほぼ)息してませんしね…。
じゃあ一眼カメラの専売特許でもあるボケを押し出した写真撮ったる!と思っても、最近のスマホは2つのレンズで撮った像を合成してボケ感の美しい写真が撮れちゃったりもします…。
それでも一眼カメラがスマホに負けないこともいくつかあって、そのひとつが「画角の自在性」です。
当たり前のことですが、一眼カメラのようなレンズ交換式カメラは好きなようにレンズの交換ができます。
なので、めっちゃ遠くのものを大きく写したければ超望遠レンズ。
ちっこいものをドーンと大きく写したければマクロレンズに交換すれば、思ったような画角で写真を撮ることができるわけですね。
そういった極端な画角のレンズで撮った写真はなにげない写真であっても「あ、なんかスマホと違う写真で雰囲気ある」くらいは思ってもらえます(希望的観測)。
ぼくもカメラをたしなむ人間のひとりとして、どんな人にみせてもひと目でスマホとは違う!とわかってもらえるような画角のレンズがほしくて、今回のレンズを購入しました。
それが富士フイルムの超広角ズームレンズ、XF10-24mmF4 R OISです。
まず、使ってみたファーストインプレッションとしては、思っていたより使い勝手のいいレンズだな〜という感じ。どことなく敷居の高さを感じていたのですが、全くそんなことはありませんでした!
そのあたりも追って詳しく書いていきますね。
前置きがながくなってしまいましたが、実際の作例みてもらいながらレビューしていきますので、最後までおつきあいください!
XF10-24mmF4の特徴その1:超広角だけの写真が撮れる+ズームで対応できる便利レンズ!
やはりなんといっても超広角レンズなので、ひろ〜いところが撮りたい!ということで、まずは撮ってみました。もちろん広角端10mmでの撮影です。
(そもそもぼくの写真が下手なのは申し訳ありません・・・)
稲刈り前の田んぼなんですけど、気持ちよくスーッと写ってますよね。足場が田んぼ道でアングルの自由があまりなかったのですが、それでも十分よく撮れています。
田んぼの帰りにスナップでも少し撮ってみましたが、画角がひろいのでスナップでもおもしろい写真が撮れますね。
撮っていても楽しいです!こちらも広角端10mmで撮影。
広角レンズ特有のパース感もでていて、道の奥行きがめっちゃながくみえます。
実際は10メートルもない短い道ですよ?
日常的に歩いている近所の道でもまた別のイメージになるからおもしろいですよね。超広角レンズさまさまです。
この写真のように手前の被写体にグッと寄って撮ると、メリハリがきいた写真になっていい感じですね。
このレンズは広角端10mmスタートの超広角レンズですが、忘れてはいけないのがズームレンズだということ。
ちなみに上の写真を撮影した同アングルから望遠端24mmで撮ってみた写真はこんな感じ。
ここまでくると、いい意味で普通のレンズです。
超広角のズームレンズは望遠端で写りがイマイチといわれることが多いですが、富士フイルムの超広角ズームレンズには全く心配の必要なしでした。
場所を移して、もう少しだけ作例を撮っていきます。
ちょっとイジワルな検証として、おもいっきり太陽の逆光を撮ってみました。
光芒が鳥居にまたがっているあたりにゴーストが出現してますね。
使っていてわりとゴーストはでやすい印象だったので、苦手な人は注意して検討したほうが良さげです。
ぼくの場合は、作品表現としてアリかな〜と考えているので許容範囲ですが。
ちなみに同じような環境でF2.8通しの標準ズームレンズ、XF16-55mmF2.8で撮影したものがコチラ。
さすがにF2.8通しの高級レンズだけあって、逆光性能はズバ抜けてますね。
XF16-55mmF2.8を購入!本気撮りの相棒に!【レビュー・作例アリ】
あとは、王道的なパターンも一枚。
やはり超広角レンズだと、自然とか神社を撮りたくなりますよね。
ひろく写りすぎて構図に困ることがあるのが広角レンズの悩みどころですが、そこはズームレンズなので問題なし。
超広角レンズ初心者はとくにズームレンズを選ぶのがいいですね。
XF10-24mmF4の特徴その2:寄れる!小さな被写体を大きく写すこともできる使い勝手のよさ!
ひろく写せるのは超広角レンズなので当たり前。このレンズのいいところは寄れる部分にもあります。
めっちゃ寄れるので、寄る+ズームでクローズアップして撮影することが可能です。
まずは広角端での寄り。パースもついてて印象的な写りになってますね。
こちらが望遠端での寄りです。ボケすぎなくらいボケますね。広角レンズでもここまでボケると気持ちいいです。
このように神社に撮影に行った場合も、鳥居や社などひろく写したいところひろく写して、石や木の質感をしっかり撮りたいときは寄って撮る、ということをレンズ一本で完結させられるわけです。
動きのある撮影ではレンズ交換もけっこう大変なので、この使い勝手のよさは有難いですね!
ただ、ぼくが実際に使ってみて一番驚いたのが、寄って撮ってるのにひろくも写せるという点です。
どういうことなのか、実際の写真でみてもらいましょう。
我が家のきれいなジャイアンを撮った一枚。
きれいに撮れてますね。広角端でめいっぱい寄って撮った一枚です。
では、その撮影風景を横からみてもらいましょう。これ、マジですからね?
この距離から撮ったのに、上の写真のひろさが写ってるんですよ!?ちょっと戻ってもう一度みてみてください。
撮影風景の写真がなければ、だれもこの距離で撮っているなんてゼッタイわからないですよね。
これだけ近くてもひろく写せるということは、さがって撮れないお店の中や家の中でも全体を撮ることも可能ですし、ズームして大きく寄りの写真を撮ることもできるわけです。
どう撮るか。自分のアイデア次第で柔軟に対応できるレンズ。撮っているときも楽しいですし、どんな写真を撮ろうか考えているときも楽しめる素晴らしいレンズですよ。
XF10-24mmF4の特徴その3:サイズもコンパクトで写り・使い勝手もサイコー!旅行にも最適のレンズ!
使い勝手がいいので、どんなシーンでも活躍できるレンズだと思いますが、とくに旅行に適したレンズだと思います。
- レンズ交換しなくても撮影の幅がだせる
- レンズ自体が大きすぎずコンパクト設計
- 観光地や大きな建物をバッチリと写せる
- 画角がひろいので人+建物の構図もラク
- グッと寄れるので食べ物を撮るのに最適
ほかにもたくさんありますけど、ざっと挙げただけでもこれだけ旅行に適した要素があります。
旅行先ではいろいろな被写体に対応しないといけないので、このレンズがあれば非常に助かりますね。
最後にレンズのサイズ感をみてもらいましょうか。実際にぼくのX-Pro2に装着した姿です。
レンズのながさ的には小さめのマウスと同じくらいでした。小さいですよね!重量も軽いです。
あと、このレンズはズーミングによってレンズが伸び縮みしないインナーズームタイプなので、ながさはこのまま変わりません。
総評としては、使い勝手のいい広角レンズ入門版といったイメージですね。とりあえず広角レンズはこれ一本でいい!
もし富士フイルム・Xマウントユーザーで初広角レンズを検討しているなら、このレンズからいくのが一番おすすめですよ!